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花粉症の時期、アレルギー薬が手放せない方も増えているのではないでしょうか。
薬で症状を抑えたり、花粉症の時期に食べた方がよいとされる食べ物もありますが、一方で花粉症の時期に食べると、症状が悪化する食べ物があることはご存知でしょうか。
本記事では花粉の種類ごとに、既に花粉症が発症している方が避けた方がよい野菜や果物をご紹介しています。
注1)本記事で取り上げている食べ物でアレルギー症状が出る場合は、生の状態で食べた時です。(加熱していれば問題ありません)
注2)本記事で取り上げている食べ物は一例であり、症状を引き起こす可能性のある全てのものではありません。
注3)人によっては、アレルギー症状が出ない場合もあります。
花粉症の方が避けた方がよい食べ物とは、アレルギー反応がある花粉に近い構造の果物や野菜です。
これらを身体に取り込むことで「口腔アレルギー症候群(以下:OAS)」が発症する可能性があります。
OASとは食物アレルギーの一種で、発症機序の異なる「クラスⅠ」と「クラスⅡ」に分類されるアレルギーがあります。
「クラスⅠ」の食物アレルギーは、原因となる食物を食べたのち、体内に抗体ができ、再び同じ食物を食べたときにその抗体と反応して発症します。症状は、 蕁麻疹(じんましん)、下痢、嘔吐、ショック症状などがあります。
「クラスⅡ」の食物アレルギーは、花粉などに含まれるタンパク質の抗原の接触や、吸入により気道感作がある状態の時(花粉症の時)花粉などが持つ抗原と類似する抗原を持つ食べ物をたべたときに症状が出ます。
通常の食物アレルギーと違って全身症状はあまりなく、口腔咽頭症状の口の中や唇、鼻、喉の腫れや痒みなどがあります。
ときに、酷くなると蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難、下痢、咳や喘息のような症状が出ることもあり、最悪「アナフラキシーショック」に繋がることもあります。
なお花粉アレルギーによる花粉症の症状が第一段階とするならば、OASは第二段階のアレルギー症状といえます。
花粉症の方がOASとなることを「花粉食物アレルギー症候群(以下:PFAS)」と言われています。
生の野菜や果物に対して反応が出る可能性がある一方、加熱してあれば発症しなくなるという特徴をもちます。
スギ花粉は、2月から4月にかけて、日本で最も多く飛散する花粉です。ヒノキもスギに少し遅れて、3月~5月にかけて飛散します。
スギとヒノキは、症状も花粉の構造も似ており、悪化しやすい食べ物も同じく「トマト」です。
トマトは、スギやヒノキだけでなく、他の様々な花粉でアレルギー反応を起こしやすいので注意が必要です。
「シラカンバ(シラカバ)」はカバノキ科の植物です。
飛散期間は4月~6月で、北海道を中心に東北・関東でも見られます。
シラカンバは、特にOASを引き起こす可能性のある食べ物が多く存在します。症状が出た報告されている食べ物は下記になります。
特にバラ科の食べ物に多くの方がアレルギー反応を引き起こす傾向にあります。
(参照)口腔アレルギー症候群の現状:喉頭アレルギーとの異同
https://www.jstage.jst.go.jp/article/stomatopharyngology/27/1/27_55/_pdf
(参照)口腔アレルギー症候群(OAS)とPollen-associated food allergy syndrome(PFS)ー一般財団法人 東京都病院薬剤師会
https://www.thpa.or.jp/index.php?q=content/magazine20131201
シラカンバと同じくカバノキ科である「オオバヤシャブシ」や「ハンノキ」も同様に、バラ科、ウリ科、マタタビ科の果物に対してアレルギー反応を起こしやすい傾向です。
シラカンバ・オオバヤシャブシ・ハンノキ花粉症をお持ちの方は、アレルギー症状が出やすい野菜や果物が多数あります。
一度どの食べ物にアレルギーを持たれているか、検査してみることをおすすめします。
検査は病院でも受けられますが、検査キットも販売されているので、ご自身で検査することも出来ます。
イネ科には、オオアワガエリ、カモガヤといった植物が花粉症の原因となります。
花粉飛散のピークは5月~6月ですが、飛散期間としては4月後半から11月前半と長く、全国どこでも花粉が飛びます。
飛散距離は短いので花粉を取り込むリスクは低いですが、稲刈りで飛び散った花粉を農家さんや近隣の方が取り込むなどして、発症することが考えられます。
イネ科には、ブタクサ、ヨモギといった植物に対する花粉症状があります。
ブタクサとヨモギは、同じキク科に属しますが、OASを引き起こす可能性のある食べ物はそれぞれ異なります。
花粉症の方がアレルギー症状を悪化させやすい食べ物についてまとめました。
実際には花粉症が悪化するという訳ではなく「花粉症の症状+口腔アレルギー症候群(OAS)」を発症するリスクがあるということです。
これには個人差があり、必ずしも発症するという訳ではありません。
しかし、ひどい場合は「アナフラキシーショック」を引き起こす可能性があるため、なるべく該当する食べ物は摂らない方がよいでしょう。
また上記は生の野菜や果物に限りますので、加熱加工してあれば問題ありません。
下記、花粉との関連がある食品をわかりやすくした表がありますので、こちらも参考にしてみて下さい。
(参考)花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)に関連する原因花粉と食物(野菜・果物・ナッツ類) – allergy insider
https://www.thermofisher.com/diagnostic-education/patient/jp/ja/special-allergies.html#03
注1)本記事で取り上げている食べ物でアレルギー症状が出る場合は、生の状態で食べた時です。(加熱していれば問題ありません)
注2)本記事で取り上げている食べ物は一例であり、症状を引き起こす可能性のある全てのものではありません。
注3)人によっては、アレルギー症状が出ない場合もあります。
食物アレルギーには、身体に取り込んですぐに発症する「即時型」と数日かけて緩やかに発症する「遅延型」があります。
人間の身体には、5種類の抗体が存在しますが、即時型の食物アレルギーは「IgE抗体」。遅延型の食物アレルギーは「IgG抗体」に起因します。
今回ご紹介したOASは、主にIgE抗体に反応して起こります。
ご自身がどの食べ物でアレルギー反応が起こるかは、IgE抗体の検査を受けることでわかります。
検査は病院でも受けられますが、市販の検査キットを使ってご自身でも検査できます。
なおIgE抗体を調べても原因となる食べ物が特定できなかった場合、IgG抗体を調べてみるのも一つの方法です。
(参考)遅延型アレルギー(食物過敏)とは - アンブロシア株式会社
https://www.ambrosia-kk.com/column/delayed-allergy/
IgG抗体の検査キットは、当店でも販売しております。
▼IgG食物過敏症セミパネル(120項目):1セット入
https://www.natural-pharmacy.jp/jp/item/detail?item_prefix=TF&item_code=705695&item_branch=001
▼IgG食物過敏症フルパネル(219項目):1セット入
https://www.natural-pharmacy.jp/jp/item/detail?item_prefix=TF&item_code=705697&item_branch=001
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