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パルスオキシメータは、血液内の酸素飽和度を手軽に調べられるということで注目されています。
これによりコロナ感染や肺炎などの疑いを、参考程度にですが数値的に判定することができます。
しかし中には「上手く計測できない」という方もおられます。
ただほとんどの場合は使い方を誤っているか、条件によって正しく計測できていない場合がほとんどです。
本記事では次のことがわかります。
「パルスオキシメータを持っているけど、使い方を再確認したい。」/
「パルスオキシメータの購入を検討しているけど、実際にどう使うのか詳しく知りたい。」
こういった方は、本記事がお役に立つかと思います。
パルスオキシメータの使い方は、まずパルスオキシメータ本体に指を挟み、ボタンを押下します。
ボタンを押すと計測が開始されます。計測結果が表示されるまでは、じっとして数秒待つだけです。
しかし、中にはきちんと計測ができないという方もおられます。
きちんと計測できていないとは、例えば下記のような状態です。
数字が表れないのは、「正しく装着できていない」か「機器の不具合」が考えられます。
明らかにおかしい数値というのは、パルスオキシメータで計測した「SpO2」が50%、60%以下の場合です。
SpO2については「パルスオキシメータの見方」で後述。(正常値は、96~99%と言われています。)
95%以下だと、身体中に十分な酸素を送れていない状態。呼吸不全の状態に陥っていると見られます。90%以下になると、人工呼吸器が必要なレベルに相当します。
50%、60%以下など極端に低い数値が表示される場合は、きちんと計測できていない可能性が高いです。
▼パルスオキシメータの使い方|ご自宅で療養される方へ
https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/korena/004/p096682.html
▼パルスオキシメータについて ~酸素飽和度ってなに?~ - 医師ブログ
https://www.katoiin.info/blog/2021/01/post-128-765957.html
きちんと計測ができていない場合は、次のことを確認しましょう。
まず1から順番に確認していきます。
まず最初に疑うべきは「正しく装着できているか?」です
パルスオキシメータは、爪側から光を照射して測定します。そのため、光が照射される部分に爪が向いている必要があります。
よくあるのが、上下逆向けの装着です。
うまく計測できないという方は、爪が当たる部分に光が照射されているかを確認しましょう。
立ったまま測定したり、落ち着かない状況で測定すると、正しく測定できない場合があります。
椅子に腰かけ、テーブルに腕を置いて測定しましょう。
1でお伝えした通り、パルスオキシメータは爪に当たる部分に光を照射して測定します。
そのためネイルやマニキュアで爪を隠したり、コーティングしていたりすると、正しく計測できない場合があります。
パルスオキシメータを使う時は、ネイルやマニキュアを外してから行いましょう。
これも1,2と同じ理由です。
爪白癬(爪部分の水虫)がひどくなると、爪が白くなり、うまく光が当たらず計測が正しくできないことがあります。
この場合は、爪白癬になっていない指で計測してみましょう。手の指でダメな場合は、足の指でも測定可能です。
パルスオキシメータは、酸素飽和度を測定するものですが、末端冷え性の方は、指先まで血液が上手く循環されないことで正しく計測できないことがあります。
特に高齢者の場合に多くありますが、冷え性や低血圧、自律神経失調症の方にも見られます。
対策として、お風呂上りに計測するのも一つの方法です。お風呂上りは体温上昇、血流もよくなり、指先への血行も良くなります。
ただ脈拍も上がりやすい状態ですので、一息ついてから計測しましょう。
パルスオキシメータは血中酸素濃度を測定するものですので、末端冷え性の場合と同様、指先にまで血液が通いにくい方の測定は、正確にできない場合があります。
このような方は、病院で測定してもらった方が確実です。
運動直後は、体動・脈拍共に上がっていますので、正常に測定されません。少し落ち着いてから測定します。
ここまでは使用者側の問題でしたが、ここからはパルスオキシメータ本体の問題を考えます。
まずはセンサー部分の汚れを疑いましょう。
センサー部分が汚れていると、正常に測定できない場合があります。
できればアルコール消毒液を含ませたティッシュで拭きとると、より衛生的です。
パルスオキシメータに限らず、電子機器は電波干渉・電磁干渉を受ける可能性があります。
例えば下記、電子機器が近くにある場合は、一旦電源を切るか。離れた場所で再計測してみて下さい。
単純に電池を交換してみましょう。
パルスオキシメータ購入時に付属していた電池を使っている場合、その電池自体がダメなことも考えられます。
ここまでやってもダメな場合は、機械の故障が疑われます。
購入直後であれば、購入店やメーカーに連絡し、交換対応・返金対応をしてもらいましょう。
大手量販店で購入した場合は、保証期間内であれば対応してくれます。
ただ通販で購入した場合は、保証が受けられない場合もあります。(Amazonで購入した場合は、購入から30日間は返品・返金できます。)
【参考】パルスオキシメータ PULSOXシリーズのよくあるご質問 – KONICA MINOLTA ヘルスケア https://www.konicaminolta.jp/healthcare/support/faq/medical/pulsoxseries/pulsox/pulsox_014.html
パルスオキシメータは通常、次の計測ができます。
それでは、それぞれ見ていきましょう。
動脈内の血液中に含まれるヘモグロビンに、どれくらいの酸素が含まれているかを計測する値です。(正常値は、96%以上と言われています。)
肺から取り込んだ酸素は、赤血球内のヘモグロビンによって体の各部分に運ばれます。
酸素飽和度とは、酸素と赤血球内のヘモグロビンが何%結合しているかを表しますが、この値が低いと身体全体に行き渡る酸素の量も少なくなっていると判断できます。
SpO2は、特に肺から取り込んだ酸素が、十分に供給されているかの指標の一つとして活用され、通常は93%以下だと呼吸不全に分類されます。
しかしこの数値で検知できるのは、肺や血管における酸素量の異常までで、病状まではわかりません。
▼SpO2 – いまさら聞けない あの用語
https://kango.career-tasu.jp/contents/that-word/word01/
また喫煙者は、タバコによる酸素飽和度への影響が疑われます。
喫煙者がパルスオキシメータを使用する場合、2日間禁煙してから測定するガイドラインが出ています。
▼喫煙者のパルスオキシメータ測定値にご注意ください – 一般社団法人 日本禁煙学会 http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/information/2020542.pdf
パルスオキシメータの「パルス」=脈拍の計測です。
通常は70前後が一般的ですが、年齢、持病の有無などによっても異なります。
なおパルスオキシメータは、動脈の拍動が検知できないと測定できません。酸素飽和度だけではなく脈拍も測れるのは、そのためです。
また脈拍は、心臓が血液を身体中に十分に巡らせているかをみる、血液が酸素を正常に運んでいるかの指標にもなります。
SpO2が95%以下の方は、通常は医療機関に相談するべきですが、その前に再計測しておきましょう。
というのも、パルスオキシメータの測定値は正確ではない場合があります。±3%の誤差が生じる可能性があるため、次の手順で再計測してみましょう。
低い数値が出た場合、最初の結果を鵜呑みにせずに再計測してみてください。
※再計測する際は、上述の「正しく計測されない場合のチェックリスト」を参照。
最初の結果と同じく、何度やっても数値が95%以下となる場合は、医療機関への相談をおすすめします。
▼SpO2が90%以下のときに、早急な対応が必要なのはなぜ? – 看護roo!(カンゴルー)
https://www.kango-roo.com/learning/2501/
パルスオキシメータの使い方・見方については、本記事を見ていただければ概ねご理解いただけたかと思います。
正しく計測できない方は、上述のチェックリストを確認してみてください。
また、SpO2の数値が低い場合は、上述の「SpO2が低い時にすべきこと」を参考に何度か再計測してみて下さい。
一台ご家庭にあると一つの指標になります。
当店でも、パルスオキシメータの販売を開始しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
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